「じゃあ…夕飯食べてく?腹減ってるでしょ。」

隼人は立ち上がり、冷蔵庫を開ける。

「うん!何も食べないで来ちゃったから…もうぺこべこー」

甘えたような声を出す瑠奈。

すっかりいつも通りだ。

「何食べたい?…材料ほとんどないけど。」

「んー…オムライス!お兄ちゃん特製のオムライス食べたい!」

瑠奈は楽しげにリクエストした。

オムライスは隼人が一番最初に覚えた料理で、小さい頃からよく瑠奈に振る舞っていた。

「OK。えーと材料は…」

隼人は冷蔵庫を覗き込んだ。