白滝が力一杯殴りかかってきた。

隙ありすぎ!!

私にそんなのが当たるか!!

私は白滝のわき腹にほんの少しの力でキックを入れた。

「うぐっ・・・」

変な声を出して倒れた白滝。

早い・・・。ま、いっか。仕事お~わり!!

私は公衆電話から110番に電話をかけた。

「すみませーん光蝶ですけどー、薬やってるやつ見つけました~。赤城高校の寮の前まで来てくださーい!」

白滝は1時間ぐらい立てないはずだからほっとけばいいだろ。

ちなみに『光蝶』ってのは私の通り名として使っている。

さてと!着替えて帰ろっと!

この時、私は女の夏帆の蹴りを見ていた陸斗に気づかなかった・・・。