***** 「あら?安藤は?」 宝が教室の入口に立っていた。 「…走ってどっか行った」 頭だけ宝の方を向いて答える。 …宝の表情で事を理解した。 「宝、あんたでしょ。安藤をこっちに来させたの」 「えへ、分かった?」 悪びれもなく舌をペロッと出して笑った。 それがカワイイんだからまた憎い。 「して、ご反応は?」 宝が近くに寄って来てイスに座った。 「…さあ?」 「その一瞬の間は何!?」 うっ…と、言葉につまる。 だって、どう言ったらいいんだよ。 「……『反則』なんだって」