タバコに火をつける俺。



「ふーん……」

「…あれ?つーか、あれレオじゃん。あいつも今日休みじゃなかったっけ??」


キッチンから店のフロアを覗くと…、レオが黒いスーツに身を包み接客していた。




「ああ〜なんでも今日どうしてもお客さんがレオくんに接客してもらいたいらしくて、無理にお願いされちゃったみたいですよ〜」

「…へ〜」


キッチンにいたボーイが、思い出したように言った。




俺はこの数日間…まるでレオを監視するように見張っている。

あいつに芽生えた違和感は、まだ消えちゃあいないから…。



「んで?最近なにか収穫はあった?」

――!

俺の隣で小声で言う修二。

俺はレオのことを調べるのに、修二にも協力してもらっていた。





「…まあ・・少しずつ固まってきてはいる……」

「そっか。じゃあ、祭りは近いってことだな…」

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