どういうことだ…?
人間がこの空間を作った?
「私のご主人様はいわゆる天才ってやつよぅ。」
目の前に古い木造の建物が見えた。
文字の消えかかった看板がある。
何かの店みたいだ。
「さぁ。ついたわよ。」
エレジーが両開きの戸を開ける。
―ギギィッ
薄暗い玄関が現れる。
「土足のままで結構よ。」
エレジーの後に続いて中に入った。
歩くたび床は軋んで音を立てる。
廊下を真っ直ぐ進むと突き当たりに下に続く階段があった。
階段を降りるとすぐに小さなドアが現れ、エレジーがドアノブに手を掛けた。
―ガチャ
「ただいま。」
「おかえり、エレジー。」


