私はまっすぐ加藤先生の目を見て答えた。
「やってません。」
加藤先生は微笑んで、「信じます。」
と言った。
「洋子さん、ひとまず教室に戻りなさい。あとは先生がなんとかしとくから。」
「ありがとうございます。」
私は丁寧に頭を下げ、職員室を後にした。
きっともう授業が始まってるんだ。
静かな廊下を歩きながら考える。
さっきの人、私を指差して犯人だって言ってた。
ってことは犯人は私と顔が似てる…?
しかも犯人は自分の名前を坂本洋子だって名乗ってる。
誰かが私に成りすまして窓ガラスを割ったんだ。
私はゾッとした。
だとしたら誰が私に成りすましてるの?
ねぇ…
あなたは誰?