だけど…
俺はギンを見た。
知らなかった。
昔からギンが寂しがりなのは知っていたのに…
こんなに追い詰められて…
寂しい思いをしてたなんて。
少しでよかったんだ。
少しでも俺がここに顔を出してやっていれば…
「ギンの相手は俺がする。…千秋たちはトキを追ってくれ。」
「でも…!」
「大丈夫。すぐに追いつく。」
千秋は納得がいかない顔をしていたが頷いた。
四人はトキを追い、奥に消えた。
俺とギン、二人だけが残された。
「すぐに追いつく?…私のことナメてると痛い目見るわよ!」
「別にナメてねぇよ。…なぁ、もう止めよう?」
「何言ってるの、そんなこと出来るわけ…」
「気付けよ、お前トキに利用されてるんだぞ!?」
「違うわよ!トキに会ってから…私に友達が出来たのよ!」
「誘拐した女子高生か。」
「誘拐じゃない!!」


