バケバケ





「おや、シイじゃないか。」


トキが俺に気がついた。


「……!シイ!!」


ギンも俺に気がついたみたいだ。



「待てって、シイ!!」


灰音たちも後ろから追い付いたようだ。


「これは…皆御揃いで。御苦労だな。」


「…トキ!」






どうして…どうしてギンがバケバコを?


どうしてトキと…?


「ごめんなさい、シイ!!」


「ギン…お前こんな所で何してるんだ?」


「……。」


ギンは黙って目を伏せた。


「見た通りだ、ギンはバケバコを使って女子高生から力を取っていた。」


ギンの代わりにトキが答える。


「昭仁は死に、自分の仲間はみんないない。シイもどこかへ行ってしまった。…ギンは寂しかったのだ。」


トキの言葉にギンはワッと泣き出した。


「悪いことだってわかってたの…ただ、同じ年の友達が欲しかったのよ!」


「……ギン…」


「そしたらトキが私にバケバコをくれたの…トキの手伝いをする代わりに、私の寂しさを消してくれるって…」