「神隠し?」
「そうだ。女子高生が消えてるらしい。…と、ヒノキさんに伝えてくれ。」
いつのまにかシイが私の隣に来ていた。
ヒノキさんと一定の距離を取り、私に隠れるようにしている。
「…自分で言いなよ。」
「…ヒノキさんに伝えてくれ。」
「消えてるのって女子高生なの?」
「らしいぞ、あいつが言ってた。」
シイが千秋を指差す。
「と、ヒノキさんに伝えてくれ。」
「聞こえてるわよ。」
ヒノキさんが私の後ろを覗きこむ。
「神隠しの話なら聞いたことあるけど…」
「どんな話ですか?」
「消えた女の子たちってみんな消える前日帰りが遅かったらしいわよ?」
「帰りが遅かった?その話誰に聞いたんですか?」
「松本よ。彼、この近辺の奥さんたちと仲いいから。」
「…帰りが遅かった…か。少し気になるな。」
「うん。」


