5.わかんないよ






「お、大きいわ!」


脱衣場に入って、服を脱ぐなりギンが叫んだ。


「え、何が?」


「色々よ!背もそうだけど…その胸も。」


「そうなの?」


「そうよ!洋子って身長いくつなの?…あと胸も。」


「身長は155で…胸はDだったかな。」


それを聞いたギンがガクリと項垂れる。


「なんだろう、すごい敗北感。」


「ギンはいくつなの?」


「147で…………Aよ!悪かったわね!」


「小さい方がかわいいよ。」


「そ、そうかな?」


そんなことを話ながら浴室に入る。


「うわぁ!すごい!」


この風呂屋、外からみたら木造の日本風な建物なのに中は全然違う。


「かわいい!」


真っ白の浴槽に、薄いピンクの湯、湯には赤いバラの花びらが浮いている。


風呂桶は白地にピンクの小花柄のものと、白地に赤い小花柄の色ちがいのものが置いてある。


「かわいい、すごいね!」


「でしょ?シャンプーも5種類から選べるのよ。」


ギンはそう言って5本並んだシャンプーのボトルを指差す。