「ミナミちゃん!ぶっちゃけ竹内のことどう思いますか?」
……灰音…
余計なことを…
「竹内?…好きだよ、もちろん!」
そう言ってミナミさんは笑った。
よかった。
竹内さんは泣いていた。
嬉し泣きってやつだろう。
その後、なぜかみんなでお菓子を買いに行く話になったが、私たちは丁寧にお断りした。
竹内さんはミナミさんとそのお兄さんと共にお菓子を買いに行くようだ。
竹内さん、幸せそうだ。
これで竹内さんのカップルを憎む気持ちも収まっただろう。
私たちは竹内さんたちと別れた。
「ありがとう。灰音、エレジー。助かったよ。」
「いいんだよ、別に。洋子はこのあとすぐシイのところに戻るのか?」
「うん。シイ…無事だといいけど。」
「大丈夫だろ、あと二人ついてるんだし。」
「うん…私、急ぐね!それじゃあ…」
私は灰音とエレジーに手をふって、スクエア21の方へ走り出した。
スクエア21はここからなら走ればすぐだ。


