「そういうわけでミナミちゃん!俺は神崎灰音。ちょっと聞きたいことがあって来ましたー!」
…灰音が強引に話を進めようとしてる。
「なに?」
ミナミさんは少し灰音を警戒しているようだった。
「聞きたいことっていうのはズバリ、お二人のことです。」
灰音は両手の人差し指でミナミさんと坊主頭の男の人を両方指した。
「俺も?」
坊主頭の男の人は目を丸くした。
「そうですよ!…お二人は…」
「大変だ、ミナミ!俺もなんか関わっているらしいぞ!?」
あれ?
なんか坊主頭の男の人が興奮気味だ。
「あのーお二人は…」
「大変ね、何事かな?」
男の人につられてミナミさんも少し興奮気味…
「こんなところで立ち話ってのもなんかアレだな!ミナミ、家にお招きしよう!」
「あの…話を聞いて…」
ダメだ。
二人とも全然灰音の話聞いてない。


