でもまさか、そんな都合のいいことがあるんだろうか。


どうせ他に手がかりはないんだし、行ってみる価値はあるけど…


「エレジー、今能力使えるか?」


「えぇ、もちろんよう。」


「なら今すぐ坂江に行く、前に行ったことあるから行けるだろ。準備してくれ。」


「坂江?わかったわ。」


エレジーは鏡を準備し始めた。


「灰音、何のバケバケかわかったの?」


「わからん。…けど検討はついてる。」


「なに?」


「緑で二つで一つで男と女…だろ?さっきちょうどエレジーとその話してたんだ。」


「さっき?エレジーと話を………愛してる。世界で……」


「ちっげーよ!!」


「あれ?」


「……お前わざとやってるだろ。」






「ハイネ、準備できたわよぅ!」


エレジーの隣には小さな扉が出来ていた。


「はい、鍵よ。」


「サンキュ。」


エレジーから鍵を受け取り、扉を開ける。


「エレジー。」


「なにかしら?」


「もしかしたら、あのネックレス手にはいるかもしれんぞ。」


「買ってくれるの!?」