バケバケ





…足手まとい…




その言葉が私の中に、どろどろと流れ込み、気管を塞いだ気がした。


また…私はシイに…





二人が私の方に視線を移す。


「この女性を相手すればそこのメガネは必ず庇うのです。」


「!」


どうしよう…


このままじゃシイが再び攻撃されてしまう。


私のせいで…






「気にするなよ。」




シイが言った。


「えっ?」


「あんな奴らのこといちいち真に受けるな。」


「……」


「お前はただの女子高生だそ?戦闘に参加しろっていう方がどうかしてるだろ…」


シイ…


励ましてくれてるの?


「絶対お前の出来ることはあるんだ、だから…足手まといじゃない。」


「…ありがとう。」


「わかったらずっとここで俺に守られてろ。………その代わり…帰ったら駅前の屋台の焼きうどんおごれよ。」


「うん!」




二人の子供がまた動き出す。


二人はやっぱり私を狙っていた。