見ると数人の子供が倒れていた。
「…!」
次々と倒れ出しす子供たち。
「僕のせいだ…」
三好先生が呟いた。
見ると、顔は青ざめてすでに元に戻った指先は震えていた。
「僕が…あの子たちの心の力を取りすぎたんだ…」
三好先生が強く手を握りしめる。
まずいな…。
早く子供たちを何とかしないと…
「どうしよう、シイ…」
洋子が不安そうにうつむいた。
「どうしようって…とにかくここから出ないと…」
「待って…」
「!」
三好先生が俺の足首を掴んだ。
「ちょっとだけ…肩貸して…」
三好先生の顔は真剣そのものだった。
俺はまたしゃがんだ。
「ん。」
「ありがとう。」
三好先生は俺の肩に腕を回し、よろよろと立ち上がった。
「どうするんだ?」
「子供たちのところに…順番に回ってくれるかな?」
「わかった。」
俺と三好先生は近くに倒れている男の子の前まできた。
そして、三好先生はその場に座り、男の子の頭を撫でた。