バケバケ




たすけて…


誰か…たすけて!






―バリーン!






「な、なんだ!?」


ガラスの割れる大きな音の後、辺りに煙が立ち込めた。


三好先生の手が緩む。


その隙に私はその手を振り払った。




さっきの音何だったんだろう…


私の足下に水色のガラスのようなものがたくさん落ちていた。


「…これ…」





「大丈夫か!?」




少し残る煙の中に人影があった。




「シイ…?」




煙が晴れて現れたのはシイの背中だった。




「ごめん、遅くなった。ケガしてないか?」


「うん、大丈夫!」


「そうか…よかった。」




「…ゴホッ…どうして…外からは誰も入って来れないようにしておいたのに…」


煙に咳き込みながら三好先生が言った。


するとシイは空を指差した。


「このひびのおかげだよ。バケバコが壊れかけてたからなんとか入れた。」


…そうか。

下に落ちてるこの水色のガラスの破片はこの空の破片だ。