私は少しだけ寂しくなった。
「持ち主じゃないのにバケバケが見えるの?」
「…わかんない。私、バケバケのことよく知らないの。」
「そうか。バケバケはね、持ち主がいなくなると消えてなくなるんだ。」
「消えるの?」
「うん。持ち主がいなくなるということは原動力である心の力の供給が絶たれるってことだからね。」
「……」
バケバケの死…
力が供給されないと消えてしまう…。
灰音はエレジーの持ち主なんだろう。
じゃあ私は?
それにシイの持ち主は誰なの?
誰がシイに心の力を与えてるの?
心の力がなくなったらシイは消えちゃうの?
次々に疑問が私の中に浮かんでいく。
そして、知りたいと思った。
今、すぐに。
「出して!」
私は立ち上がった。
「私、シイに聞かなきゃいけないことがあるの!!」
「急に何を言い出すかと思ったら。出すわけないよ、僕は一応君の敵にあたるんだよ?」


