―｢恐れいりましたー！｣
―!?
―｢シイさん、そんなえらいなんて知りませんでした！｣
―ペコリと頭を下げるタイキくん。
え…
どういうこと？
―｢すみません！そんちょうさんとも知らず、こんな態度とって!!｣
｢…わかればいい。｣
―チビッコシイもあまりの態度の変化に驚いているようだった。
―｢お詫びといってはなんですが、先生と手をつなぐ権利をさしあげます!!｣
｢？｣
｢あ、そちらの二人も！｣
―モニターにタイキくんに手を引かれるチビッコシイとチビ灰音の姿が映った。
そのあと、画面にセイラちゃんが現れてこちらに向かって手を伸ばした。
―｢一緒にいきましょう。｣
このモニターに映っていたのは幼い私の視点だったみたいだ。
それにしても…
先生と手をつなぐ権利って何だろう？
