バケバケ




「なんだよ、お前らもバケバコ探しにきたのか?」


「当たりー。」


「無駄だよ。洋子でさえつまみ出されたんだ、灰音みたいな見るからに怪しいやつ…」


「だーれが怪しいやつだ。こんなセキュリティー楽勝だよ。」


「…何か策があるのか?」


「もちろん。まずブザーだが……これで通過できる。」


灰音が取り出したのは愛空幼稚園の制服だった。


「この制服、装置が埋め込まれてるらしくてこれ着たら門でブザーが鳴らず突破出来る。」


「何か突っ込みどこが満載だけど…」


「まぁ聞け。門通過後待ち構えている警備員だが…さすがにこの園の制服着たやつをつまみ出せない。」


「えっ?着るのコレ!?」


「当然。さらに言えば、ここの園児は数が多い。園の関係者だって全員の顔と名前は覚えてないだろー?」

灰音は得意げに笑った。


「この制服どこで入手したんだよ。」


「んー?まぁネットで。」


「そもそもこんな小さい服どうやって着るんだ?」


「待ってました!!」


急に大声を張り上げた灰音に私とシイは飛び上がった。


「ばか!びっくりするだろ!」