隻眼金魚~きみがくれた祈りのキス~

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 友達のヨウコちゃんから「茶をシバこう」と連絡が来たので、バイトの帰りに会うことにした。

 ヨウコちゃんは専門学校の時の同級生。

 元々は山形なんだけど、専門に進学する為に仙台に来て、卒業してそのまま仙台でOLさんをしてる。「親友」が誰かと言われれば、ヨウコちゃんだな。

 駅東口のカフェ。大体いつもそこ。
 店内は、仕事帰りのサラリーマンやOL、勉強をしてると思われる学生(と思われる)やカップルでいっぱいだった。

 その中に同化するあたし達。禁煙と喫煙と分かれているけれど、全体的に煙たい気がする。あんまり分煙してる意味がない。

 あたしは喫煙者じゃないので、なんとかならんかな、と思う。蓮が吸うのはなんとも感じないんだけどな。

「週末さ、友達と呑むから、詩絵里もおいでよ」

「それって合コンのこと?」

 ヨウコちゃんは良い奴で良い女だ。片目だからって差別もしないし普通の人間として扱ってくれる。腫れ物に触るように扱わない。

「合コンじゃなくさー飲み会。友達が来るから、あんたも紹介したいなって。美人の友達を友達に会わせたいだけ。」

 こういう心地良いことをさらっと言うカッコイイ女。ああちくしょう。美人だし。こうなりたいな。