喫煙所。ヤニ友同士のおじさんやおばさん、兄さん姉さんが居る。お喋りをしている。みんなどこかが悪くて入院してるんだろうな。お見舞いの人も居るとは思うけど。服装で判断したりして。
その中で、タケさんは目立っている。目立っているけど、馴染んでもいる。なんか、居てもおかしくないっていうか。でも、手には「3.6牛乳」のパックを持って、ストローで飲んでいるっていうアンバランス。なんで牛乳なんだ……昨夜飲み過ぎたんだろうか。
そのパックを持った右腕の、袖からチラっと覗いた柄に、隣のおっちゃんが気付き、ビックリしてタケさんを二度見していた。やばい、笑いそう。
「もう、1ヶ月か、眠ったまま」
煙を吐き出しながら、タケさんは言う。あたしは、ベンチの端に座るタケさんの横に立って、煙を避けていた。
「早く目覚めればいいな。みんな待ってるしな」
店の常連とか、遊び仲間とかの名前を挙げている。タケさんてたしか、30歳ちょい過ぎぐらいじゃなかったかな。もう少し若く見えるけど。まだ20代に見える。
まだ若いのに、大人で、店やってて、人望もあって、格好良くて。みんなの憧れ。
蓮、こんな人があなたと繋がっていて、心配してくれて、とても嬉しいね。
「早く起きねぇと、あいつのJINROボトル飲んしまうぞって言ってやる」
タケさんは大きな手で牛乳パックをワシャっと握り潰す。ストローから逆流して、ちょっとデニムにかかっていた。何やってんだろうこの人。また笑いそう。バッグからティッシュを取り出して、1枚あげた。「さんきゅー」って言いながら拭いてた。
「分かりましたよ、だから早く病室に行きましょうよ。寒いよココ」
なんていうかこう「俺、バイク乗ってます!」って感じのタケさんは、ナースセンターでの面会簿記入の時も無駄に目立っていた。歩くとジャラジャラ金属の音するし。止められないか、何かの機材に反応しないか、少し心配だった。
その中で、タケさんは目立っている。目立っているけど、馴染んでもいる。なんか、居てもおかしくないっていうか。でも、手には「3.6牛乳」のパックを持って、ストローで飲んでいるっていうアンバランス。なんで牛乳なんだ……昨夜飲み過ぎたんだろうか。
そのパックを持った右腕の、袖からチラっと覗いた柄に、隣のおっちゃんが気付き、ビックリしてタケさんを二度見していた。やばい、笑いそう。
「もう、1ヶ月か、眠ったまま」
煙を吐き出しながら、タケさんは言う。あたしは、ベンチの端に座るタケさんの横に立って、煙を避けていた。
「早く目覚めればいいな。みんな待ってるしな」
店の常連とか、遊び仲間とかの名前を挙げている。タケさんてたしか、30歳ちょい過ぎぐらいじゃなかったかな。もう少し若く見えるけど。まだ20代に見える。
まだ若いのに、大人で、店やってて、人望もあって、格好良くて。みんなの憧れ。
蓮、こんな人があなたと繋がっていて、心配してくれて、とても嬉しいね。
「早く起きねぇと、あいつのJINROボトル飲んしまうぞって言ってやる」
タケさんは大きな手で牛乳パックをワシャっと握り潰す。ストローから逆流して、ちょっとデニムにかかっていた。何やってんだろうこの人。また笑いそう。バッグからティッシュを取り出して、1枚あげた。「さんきゅー」って言いながら拭いてた。
「分かりましたよ、だから早く病室に行きましょうよ。寒いよココ」
なんていうかこう「俺、バイク乗ってます!」って感じのタケさんは、ナースセンターでの面会簿記入の時も無駄に目立っていた。歩くとジャラジャラ金属の音するし。止められないか、何かの機材に反応しないか、少し心配だった。



