背中が、店内の壁に当たった。もう、後ろに下がれない。店内の端っこは薄暗く、証明を背負ったタケさんは、逆光で顔がよく見えなかった。
「……っ!!」
言葉を出そうとした途端に、着ているニットワンピの胸倉をグイっと掴まれた。そのまま引っ張られ、つま先立ちになる。
「片目見えないからって、人の気持ちまで見えなくなってんじゃないの?」
「やめっ……」
服が喉に食い込んで、苦しい。180cmを越えるタケさんの身長の、タケさんの顔の高さまで引っ張られて爪先でも立ってられない。
「蓮がずっと側に居るからって、女だからって、甘えんじゃねぇよ」
目が慣れて、タケさんの顔が薄暗さの中で見えるようになった。眼光があたしを捕らえる。逸らすな、俺から目を。ギラリとする目はあたしを切り裂くように。
「あいつがどんな気持ちであんたの側に居るか、分かってんのか!!」
蓮の、気持ち。どんな気持ちで。タケさんの声と単語が、頭の中にぶつけられる。
痛い、怖い。苦しい、どうしよう、逃げられない。力でなんか適わない。怖いよ、誰か。
「いた……はなして!」
タケさんは、あたしの胸倉を掴んだまま、離さない。どうしよう、震えて、足が竦んで、怖い。もう片方の手が、あたしの首にかかった。はっとして、タケさんを見ようと視線を合わせた。鋭さは増して、背筋が凍りそうだった。凍てつくような、視線。嘘、でしょう? タケさんか首にかけた手は、徐々に締まっていく。い、やだ、殺される。
「あいつは……!」
息が、できなくなる……。
「……っ!!」
言葉を出そうとした途端に、着ているニットワンピの胸倉をグイっと掴まれた。そのまま引っ張られ、つま先立ちになる。
「片目見えないからって、人の気持ちまで見えなくなってんじゃないの?」
「やめっ……」
服が喉に食い込んで、苦しい。180cmを越えるタケさんの身長の、タケさんの顔の高さまで引っ張られて爪先でも立ってられない。
「蓮がずっと側に居るからって、女だからって、甘えんじゃねぇよ」
目が慣れて、タケさんの顔が薄暗さの中で見えるようになった。眼光があたしを捕らえる。逸らすな、俺から目を。ギラリとする目はあたしを切り裂くように。
「あいつがどんな気持ちであんたの側に居るか、分かってんのか!!」
蓮の、気持ち。どんな気持ちで。タケさんの声と単語が、頭の中にぶつけられる。
痛い、怖い。苦しい、どうしよう、逃げられない。力でなんか適わない。怖いよ、誰か。
「いた……はなして!」
タケさんは、あたしの胸倉を掴んだまま、離さない。どうしよう、震えて、足が竦んで、怖い。もう片方の手が、あたしの首にかかった。はっとして、タケさんを見ようと視線を合わせた。鋭さは増して、背筋が凍りそうだった。凍てつくような、視線。嘘、でしょう? タケさんか首にかけた手は、徐々に締まっていく。い、やだ、殺される。
「あいつは……!」
息が、できなくなる……。



