地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

すべてを話し終わって、ゆっくりとふたりを見た。



「言っておくが、守護の呪なんて……生半可な気持ちじゃできないぞ?」



叔父さんが言う。


わかってる。


本で読んだ呪の作り方は、間に色々とあるけど、大半は3日3晩、加持祈祷をすること。


3日間は、飲まず食わずで、過ごさなければならない。


それに、寝ることも出来ないし、加持祈祷を行う場所から、一歩も動けない。


同じ呪文を何度も唱えて、霊力をギリギリの極限まで使うんだ。


多くの場合、倒れる人が多いんだけど……。



それでもね。


「覚悟はしてますから」


叔父さんに向かって、はっきりと告げた。



もう、みんなのあんな姿は見たくないんだ。


瀕死で、顔色も悪くて、全身血だらけで……目も当てられないほどの友人たちは見たくないの。


あの人たちを護るためなら、やれるから。




そのために、陸を説得して、ここまで来たんだ。




あたしの真剣な表情を見たからか。


「わかった、協力しよう」


叔父さんはニッコリと笑った。


「杏樹ちゃん、喜んで、力を貸すわ」


ばあちゃんも、フフッと口角を上げて微笑む。



「では、明日から早速やるよ」

「はい、お願いします」


叔父さんの一言で、呪づくりは、翌日から行うことになった。