恋愛(その他)
完

- 作品番号
- 470166
- 最終更新
- 2014/07/25
- 総文字数
- 13,113
- ページ数
- 63ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 59,592
- いいね数
- 2
桜の花びらが降り積もる。
あの人が好きだと言った
漆黒の長い髪にも、降り積もる。
もうわたしは、自分の名前すら、
思い出せなかった。
昭和初期。
病の佐恵と、大学生・圭太の悲恋物語。
いつも二人は約束の桜の木の下で、
想いを語り合う。
命尽きるまで一緒に居られると、
そう思っていた。
ST 2010/09/01
END 2010/09/20
■タイトルの読みは「おうか しんじゅう」
■野いちご オススメ作品に掲載。
★レビューありがとうございます★
Min-Goo 様/空野ゆめ 様
南 茉里 様/水野ユーリ 様
百合奈. 様/真亜耶 様
詩羅 様
この作品のレビュー
抱えた痛みの先に、貴方が。
美しく繊細な物語が、読者の心を確かに震わせた。
一抹の痛みを抱えながら、読み進めていく内に。胸の中に、ハッキリと桜が散る様子が浮かぶ。
桜下心中。儚くて刹那ともいえる幸せが二人に残酷なまでに優しく降り注ぎ。二人は幸せだったのか。
共にいたかった、だけど二人はそれを選ばなかった。その選択肢は悲しくて、だけど仄かな温かさを生み出す。二人は救われなかったかもしれない、けれど不幸ではなかったのではないだろうか。
最後には、はあと溜め息が零れ。切なさとわずかな温かさに、泣きたくなる。
二人が願った、未来を。二人が望んだ、世界を。完成させることが出来るのは、読者だけなのかもしれない。
素敵な作品をありがとうございました。この作品に出会えてよかった。
……このまま時間が止まってしまえばいいのに
きみのこと、この部屋に閉じこめておきたい
この想いが、気持ちが、愛するってことなんだろうか。
それなら、二人はそれに食い尽くされるまで、このまま混ざり合うように抱き合っていたいと思う。
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桜の木の下から送られる、少し大人で少し切ない純愛ストーリー。
愛とは何か?
感じさせられるお話です。
二人なりの愛の形をご覧ください。
重い病を抱えた主人公と、 彼女を支える恋人の青年。 悲しく儚い純愛です。 美しい文章から伝わる、 二人のひた向きな愛や切なさに、心が締めつけられました。 桜の木に見守られた真っすぐな恋物語を、ぜひ。
重い病を抱えた主人公と、
彼女を支える恋人の青年。
悲しく儚い純愛です。
美しい文章から伝わる、
二人のひた向きな愛や切なさに、心が締めつけられました。
桜の木に見守られた真っすぐな恋物語を、ぜひ。
この作品の感想ノート
【レビューお礼】詩羅さま
桜だけでなく、花って、なんだか人間の想いをも吸ってるかなって思いますよね。
だから季節毎に綺麗な姿を見せてくれるんだと思います。
花は自らも美しく咲けるけれど、その姿で、人の気を引いて、そして人の想いでますます美しくなるのかなって。
そんな風に思います。
読んでいただいて、ありがとうございました。
短い話ですが、心で広げてくださって、とても幸せです。
夢幻キリコさま
ありがとうございます。
このお話は、ラストとタイトルががあって書き始めたものでした。
悲しいだけにはしたくなかったのですが、儚い中に力強く思いを通じあわせたかった2人を描きたくて。
現代が舞台ではないし短編なんですけど
桜が咲いて散るまで、2人が咲いて散るまで
桜の下で思いと心だけは一緒に。
とある歌がテーマソングなんですけどね。
自分の中で思い出に残る作品です。
水野ユーリ様
はじめまして。
わ!バックナンバーから!ありがとうございます~
悲恋と儚さと、華やかな桜を一場面に描いて見たかったので、趣味丸出しなんですけど…
そのように言っていただき、嬉しく思います。
素敵なレビューもありがとうございますっ
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