「珱平?あり…がと。私のっ、傍にいてくれて」
今、精一杯の笑顔を、貴方に。
「………は…く…」
みるみる内に、珱平の顔が歪んでいく。
「く…っマジ…良かった…」
透明な清い涙が、珱平の瞳から零れ落ちる。
こうして…ただただ私のことを案じてくれている貴方が…
私は、やっぱり、
大好きなの。
これが良いことか、悪いことかは、わからない。
でも……純粋な貴方の心に、私は…
気持ちを隠すことは出来ないと悟った。
大好きだと。
これは愛なんだと。
そう気付いた。
有り難う…珱平…
貴方に逢えたこと…この事故のおかげかなって…最近、前向きに考えられるんだよ?
やっぱり…珱平、私には…貴方が必要なのね。