「う…くっ…」
涙が…止まらない。
こんなに嬉しかったことは、今まであっただろうか。
こんなに小さなことで、幸せに感じたことは。
人の支えに、心が暖かくなったことは。
どれもが、私を成長させてくれたような気がする。
だから今、涙が溢れてる。
「珀…っ、」
泣きそうな顔をしている珱平。
「何…泣き…そうっになって…るの?っグスッ」
鼻が詰まって話しづらい。
「ははっ、すげぇ…何か嬉しすぎるんだ。珀に、ピースが一つ埋まったみたいで…」
「ぴ…ピース?」
「あぁ…ズルッ…一つの場所が動くと、珀が無くしてたピースが埋まっていってるみたいだなーって思ったんだ。まぁ…そのピースをバラけさせたのは、俺…なんだけど…」
珱平…苦い顔してる。
似合わないよ?そんな顔。
今、私の喜びに一緒に喜んでくれてる貴方が、私はすっごく大切だよ。