んだそれ…
俺がはるの話しに惑わされて、珀に会いに行ってなかった…その間に?
珀と少し距離を置けば、俺が必要だってわかる…なんて、馬鹿なこと考えてたせいかよ…

自分が歯痒くてしょうがねぇ。

「よ…珱平…珱平は、悪くないよ?はるが「んな問題じゃねんだよっ!!俺は…俺自身に…怒りが収まんねぇんだよっ…!!クソッ」

ダンッ

木に、悔しさと悲しさと苛立ちを含んだ拳をぶつけた。

「俺…は…」

気付けなかった…

「よ…へーが気付けないのは、当たり前だよ…はるが、いつも邪魔してた…珱平…が…好きだから」

「…………」

何となく…気付いてた。
はるが、俺のこと好きだってこと。
でも…今の関係を壊したくなくて、俺は気付かないフリしてた。
最低だな…
今のことしか考えてない、ただのガキだ、俺は。