* 珱平 *

つか、どこいんだよ…はるは…

俺は病室で秦に言われた通り、はるを探していた。

学校にはいないし、練習もしてない。
家にもいないし…病院の近くにもいない…
と、なれば…

俺は、堤家の近くの公園を探してみる。

「………く…っ…」

嗚咽みたいなのが、公園の木の下から聞こえてきた。

「はる…?」

ガサッ

「?!……よ…珱へ…」

目は真っ赤で、いつものメイクはすげぇ崩れてて…

「な…で、ここに…」

泣きすぎて、まだ喋りにくいみたいだ。

「秦が、お前に会いに行けって…直接聞けって…」

「し…シンが…」

潤んだ瞳からは、何を想っているかを読み取ることは出来なかった。