加害者は俺、被害者は私。


「情けない気持ちにも俺は気付かないフリをして…それで、はるが君の病室に行くとこを見た。いつも観察してれば簡単にわかることだ。その日、前の日からオーケストラの練習に追われてたようは…眠ってた」

「あの日は…私が起きてすぐですから、珱平はお昼か夕方にしか来ませんからね」

「あぁ…それをわかってて、はるは君に、朝会いに行ったんだ。そして…俺も後を付けてた。病院に着いたとき、はるは前から君について知っていて、調べて…病院まで突き止めてたってことに気付いた」

「…すごいですね…」

驚きで私は顎が外れそうになった。
すごい大変だっただろうと思ったから。

「ははっ…はるの奴、情報網がすげぇ多くて、君のことなんて、簡単に見つけられたと思うよ」

苦笑いの秦汰朗さんに、私はまだ口を開けたままだった。