「でも私、珱平さんに会って…何かが変わっていける気がするんです。勿論、けんちゃんのことは一生忘れません。でも、前に進めると…私の足で、進めると思えるんです」

……珀…強いよ。
健次さんは、脆いって言ってたみたいだけど、珀は成長して、どんどん磨かれて…強くなってる。

…どんな宝石にも負けない、綺麗な琥珀に。

「珀…君は綺麗だ。純白の君には、これが相応しい」

「え…」

俺は、母さんの宝石店にあった琥珀を、珀にプレゼントした。
勿論、琥珀は自腹。
初めての女の子へのプレゼント…

珀、気に入るかな?

それは…

「ネックレス…ロザリオ…」

そう。ロザリオに、琥珀が埋め込まれているネックレス。
すげぇ気に入って、一目で珀に似合うと思ったものだ。