「…和菜、おはよう」 チャイムの音が聞こえて、玄関のドアを開ければ、空の優しい笑み。 「おはよ、空」 付き合ってって言われたのは、昨日のことで。 それも、まだ数時間前のこと。 ものすごく…緊張する。 別に、何かが変わるってわけでもないんだけどさ。 でも、やっぱり、『恋人』って特別な物じゃない?