苺練乳。



…なるほどね。


あたしや優太だけじゃ、味がなくて美味しくないけど。


2人がくっつけば、美味しくなる。


とても甘いものになる。


そんな感じですか。



『…優太、ポエマーっぽい。』

「えっ??」



そんな風に動揺する優太が、なんだか可愛くて。


思わず笑ってしまう。


久しぶりの、自然の笑顔だった。






…うん。


あたしも、優太とだったら

作っていける気がするよ。



――2人の、苺練乳。









end