『ぶっちゃけ、あんまり好きじゃない…。』 だって、味がないし。 あたしみたいだし。 氷なんて、食べても頭がキンとするだけじゃん。 「…なんで??」 『…味がないから。』 さっき頭で考えていたことを、今度は言葉にするあたし。 そんなあたしに、優太は特に反応するわけでもなく「ふーん」と呟いた。 「…なんで味がないの嫌いなの??」 『あたし、みたいだから。』 なんの特徴もなくて。 別に目立つわけじゃない。 本当に、あたしと瓜二つ。