苺練乳。



「海で夏奈を見たときから可愛いなぁって思ってた。


…一目惚れ、だったんだよ。」



今まで、ずっとそうだった。


みんな、あたしじゃなくて春菜を見て。

みんな、あたしじゃなくて春菜を選ぶの。



なのに…


やっとあたしを見てくれる人が、

現れたんですか??



『……。』



あたしの目からは温かい涙が零れ落ち、


あたしはその場にヘナヘナと座りこんだ。