「夏奈、か。 夏っぽくて可愛いね。」 可愛い、か。 なんだか言われ慣れない言葉。 心が痒くてキュンとする。 コンプレックスの名前が、一気に自信になった気がした。 『…あの!』 思い切って、自分から話題を出してみる。 どうしても、気になっていたことがあったんだ。 『なんで…あたしに声をかけてくれたんですか??』 あたしなんか平凡で、 胸小さいし。 それに前には… 春菜がバレーボールをしていた。