あたしは家に帰るなり、早速日曜日に着る服を選んでいた。

「まだ早いかなぁでも準備は早いほうがいいよねっ」

と独り言を言いながら服を選んでいた。

多田君ってどんな服が好きなんだろ?
ワンピかな?それともカジュアルな服かなぁ?それとも・・・・あぁーもうわかんないよ〜

トントン

扉を叩く音がした。
誰だろ?この時間帯はお母さんもお父さんもいないし・・・てことは爽君!?
あたしは恐る恐る扉を開けた。

ガチャ

「よぉっ」

「なっ何のよう?」

あたしはドアの隙間から爽君に言った。

「お前日曜日多田先輩と映画見に行くんだろ?」

へっ?えぇぇぇぇぇぇぇ!?

「なっなんで知ってんの!?」

あたしはビックリしながら爽君に聞いた。

「琴音先輩に聞いた。日曜日由美、多田と映画見に行くんだってって」

琴音のやつぅー!!絶対明日とっちめてやるっ!!!

「由美、多田先輩と映画行くのやめとけ」

えっ?
突然爽君が変な事を言ってきたからあたしは少し驚いた。

「なっなんで?」

「なんでもっいいから多田先輩と映画行くのだけはやめろっ」

ムッ!!
あたしは少し腹がたった

「なっなんで理由もなく止めなきゃいけないの!?絶対日曜日行くからっ」

バンッ!!

「おっおい由美っ!!」

なんでっなんで理由もなく止めなきゃ行けないの!?意味分かんない!!











この時、爽君に言われて行くのを止めていたらあんな怖い思いをすることなんてなかった・・・