それでも 変わらないものがあった。 それは 毎回、翔くん一家が我が家にやって来て 到着した車のドアが開く瞬間の あたしの、胸の鼓動。 半年ぶりの翔くんは どんな風になってるのかな って 密かに期待して高鳴る あたしの、ドキドキの音――…