「陽菜」 「なぁに?」 家に着いた私とお母さん。 そして、家に入るなり、お母さんは私に向き直った。 「お誕生日おめでとう」 お母さん… お父さんがいない間、一人で私を育ててくれて… 17年も私を育ててくれて… そして… 私を産んでくれて… 「ありがとう」 あぁ…涙出て来た… 泣かないはずだったのに…っ 「なに泣いてるのよ~? そんなに成弥君と離れたくなかった?」 「…ち…違うから…っ」 お母さんは笑っていて、つられて私も泣き笑いになった。 ,