かけがえのないキミへ



昨日突然届けられた、
あいつからの手紙。


《会って話がしたい》


つまんねぇこと。
くだらねぇこと。

そんな内容を送ってきた犯人から、今、電話がかかってきた。


鳴り止まない着信音。
携帯の待ち受け画面に、虚しく映る、《あいつ》の文字。
俺は父親の名前を《あいつ》として登録をしている。
父親の名前なんか、見たくもないしな。



俺は仕方なく電話にでることにした。
通話ボタンを押す手が、震えている。



『……はい?』


いつもより低い声で俺は電話に出た。


『怜、か?』


俺だってわかって電話してきてるんだろ?
じゃあいちいち聞くなよ。


『なんか用?』


俺はぎゅっと携帯を持ち、父親からでる言葉たちを聞いた。



『手紙、届いていたか?』


『…さぁ?』



届いていましたよ?
でも今はもうここにありません。