かけがえのないキミへ



違うな、この太陽が俺の体力を奪うんだ。
だから俺は太陽を睨みつけて、学校には向かわず、自分のマンションに足を進めた。

もうめんどくさくなってきた。
遅刻するなら休もう、と俺は自分を甘やかした。

マンションに着いて、
俺は制服のままベッドに横になった。
横になったまま、ベルトを外した。


するとベッドに無造作に置かれたカバンの中から、音のないバイブ音が鳴り響いた。
その振動でベッドまでも揺れる。


『だれだよ…』


俺は仕方なく手を伸ばしてカバンから携帯を取り出した。


どうやらメールではなく電話のようだ。


『はいはい?』


《あっ怜?あたし、梨花!学校来ないのー?》


電話の向こうから梨花のテンションの高い声と、雑音が聞こえてくる。


俺は少し携帯を耳から離して、梨花の話を聞いていた。



『行かないよ。めんどくさいし』