ときは平安時代。この時代は、鬼や妖怪の類が頻繁に出没していた・・・

ココは丹波国(現在の京都北部から兵庫県の一部)の大江山である

この大江山の頂上には、天守閣を備えた立派なお城があった。が、そのお城の存在は誰も知らない。外からは一切見えないのだ

そして、そのお城の一階の大広間。横には板張りの廊下が続き、中庭が見渡せる

この大広間の奥の一段高い畳に大きな影が一つ。その一段下がった畳に1人。さらにその前に左右に分かれて2人が座っている


酒呑童子(しゅてんどうじ):若いおなごはちゃんと確保できているのだろうな!?

奥の一段高い畳に座す者が発言する

それに答えるのは、一段下がった畳のすぐ近くに座っている者だ


茨木童子(いばらぎどうじ):はっ!!抜かりなく・・・数が少なくなり次第、京の都を中心に近隣の国よりサラって来ております


そして、その茨木童子の前に左右に分かれて座っている者たちも口を開く


玉藻前(たまものまえ):若いおなごは、わらわたちの力の源の一つじゃ・・・

大天狗(おおてんぐ):誠に・・・それに日本の妖怪の統一も残す所、大きく言えば九州と四国だけとなったでござる

茨木童子:さよう・・・他にも九州・四国以外にも、所々反発しているヤツらはいるが、九州や四国を統一すれば、いやが上にも我らが傘下に入らざるを得ないでしょう