ドゥルジが城の中に逃げ込んだ

姿はハエから人間の形へと戻っている

そこは、周りを外壁に囲まれた、天守閣の前の大広間である


ウルスラグナ:いたぞっ!!はぁ、はぁ・・・全力疾走させやがって・・・


しかし、ドゥルジは追いついてきた討伐隊には目もくれない。

その大きく開かれた瞳は天守閣の最上階に釘付けになっていた


スラオシャ:あ、あれはっ!!

ラシュヌ:まさか・・・

ドゥルジ:アンラマンユ様・・・どうか私めに力をお与え下さい・・・次こそは必ずや・・・

アンラマンユ:・・・。


そう。最上階にいるのは、悪神界の総統アンラマンユとその脇にひっそりと控えている参謀アカマナフである

アカマナフがドゥルジに拳ほどの大きさの物体を投げた


ドゥルジ:アカマナフ殿・・・コレは一体・・・・

アカマナフ:それが総統アンラマンユ様のご意志でございます


アカマナフから渡されたものは爆弾である

つまり、自爆して一人でも多くの討伐隊を道連れにしろと言うことである

そう。ドゥルジは総統アンラマンユに見放されたのだ