ふと目を覚ますと真っ暗で 現実か夢かが分からない。 眠るのが怖くて。 もう二度と 目覚めないかもしれない 眠りに落ちるのが怖くて。 闇の中 救いを求め彷徨う指先に 届くあなたの温もりが 生きているのだと これが現実なのだと 教えてくれる。 生きてる証拠―あかし―を ぎゅっと掴んで 私は今日も 浅い眠りの中に落ちていく。 2010.8.13