君を想う

学校に着いて　上履きに履き替えようとした


「麻美　おはよ！」


「あ・・・咲帆ちゃん」


後ろから　咲帆ちゃんが


声をかけて来て


少しビックリした


「また　元気ないけど・・・


寝不足？」


「・・・まぁ　そんな所かな？」


「1人で悩まないでよ？」


「うん・・・」


私は　咲帆ちゃんと一緒に


教室まで歩いた


胸に手を当てると　


心臓が高鳴っていた


「あ　麻美！　朔哉！」


ドキン


咲帆ちゃんが前を見ると


朔哉君が廊下の窓の外を見ていた


バチ


目が合って　慌てて逸らす


「お！　麻美おはよ！」


ドキン


朔哉君は　笑ってこっちにやって来た


私は　ただ俯く事しか出来ない


「あ・・・おはよ・・・」


「じゃあ　私　教室行ってるね！？」


「へ！？」


咲帆ちゃんは　教室に向かった