「別に・・・てか人聞きの悪い事


言うなよ・・・


席隣なんだから 聞こえたんだよ」


ガタ


席を立って 教室を出た


「はぁ・・・」


「お 幸せ者が溜息してる」


近くに居た亮介が ニヤつきながら


俺に近付いて来た


「んだよ・・・」


「溜息すると 幸せ逃げるぞ?」


「・・・何が言いたいんだよ?」


本当 こいつが言いたい事は


よくわからない


「お前さ もう女とっかえひっかえ


すんなよ?」


「当たり前だろ? ミナちゃん


一筋だし?」


亮介はそう言いながら


スマホをいじっていた


どんだけ好きなんだよ・・・


「これからは 麻美ちゃん


お前が守ってやれよ?」


「・・・お前に言われなくても


そうするよ」


俺が 麻美を守ってやらなきゃ


ダメなんだよな


そう 思った