すると 女子達に囲まれている


倉崎君がやって来た


バチ


目が合って 慌てて


視線を逸らす


ドキドキ・・・する


「麻美? おはよ」


「あ・・・」


倉崎君は少し笑っていた


ドキン


「・・・おはよう」


きっと私の顔 赤いな・・・


「何やってんだよ?」


「ゴミ・・・捨ててたの」


あの手紙の事・・・言えない


「・・・ふーん」


「あ! そうだ・・・」


私は 鞄の中からノートを出した


倉崎君から借りたノート・・・


「これ ありがとう」


「ああ・・・いつでもよかったのに」


そう言いながら 倉崎君は


ノートを受け取った


「凄くわかりやすかった!」


「・・・そっか また


わからなかったら言えよ? 貸すから」


「うん」


私は 笑顔でそう言った