君を想う

負けないぐらい・・・


亮介と教室に向かって歩いていた


女子達の黄色い声がうるさい・・・


「あ! 倉崎君!」


「キャー!」


なんて声が聞こえた


何か言っても 無駄だからな


俺は無視して廊下を歩く


「相変らずモテモテ王子じゃん 朔哉」


「・・・うるせーよ」


てか 王子ってなんだよ?


「お前が王子なら・・・麻美ちゃんは


お姫様かな?」


なんでそうなるんだ?


「あ・・・麻美ちゃん」


ドキン


前を見ると 麻美が俯きながら


こっちに来ていた


「麻美ちゃん おはよー!」


「あ・・・亮介君・・・」


少し元気がないように見えた


「・・・お前 元気ねーけど」


「そうかな?」


苦笑い バレバレなんだけど


その時 突然麻美が倒れた


「おい・・・麻美!?」


俺は 倒れている麻美に駆け寄った