君を想う

わかっていたら もうちょっと


オシャレな服着てきたのに・・・


「大丈夫だよ 心配すんな」


そう言って お兄ちゃんは


笑って私の頭を撫でた


ドキン


席に案内されて メニューを見る


「麻美・・・俺はお前の事


責めてないから」


「え?」


お兄ちゃんの方を見ると


少し真剣な顔をしていた


ドキン ドキン・・・


「・・・お腹空いちゃった!


何にしようかなー」


わざと明るく言ってみた


これ以上 お兄ちゃんに対して


ドキドキしちゃダメ


「あれ? 健じゃん」


声のする方を見ると 4人ぐらいの


大学生の男の人達が居た


「なんだ お前等来てたのか?」


「ああ」


男の人の1人が私に気付いた


思わず俯く


「可愛いー お前の彼女?」


「ちげーよ 妹だよ」


お兄ちゃんは そう言った