俺・・・さっきなんで


少し熱くなったんだ?


「あ・・・朔哉君・・・」


麻美は少し戸惑っていた


「麻美 今日一緒に


帰らない?


駅前に美味しいケーキの店が


オープンしたんだって!?」


香坂は そう言いながら


麻美に近付いた


「え・・・でもお金・・・」


「大丈夫! 朔哉の奢りだから」


は?


「おい! 香坂・・・」


何言ってんだよ・・・


てか なんで俺の奢りなんだよ


「いいじゃん あんた金持ちなんだから


亮介も一緒だから」


そんなの理由にすんなよ・・・


「いいから! 朔哉先に


麻美と行ってて?


場所は駅前のケーキ屋だから!」


そう言って 香坂は


自分の席に戻った


なんでこんな・・・


てか 俺甘いのダメなんだよな


「朔哉君・・・あの・・・」


麻美は視線を逸らしながら


困っていた