君を想う

その笑顔が　少しだけ


寂しそうに・・・いや


悲しそうに見えた


今更・・・だって思ってしまう


俺は　麻美に何が出来るんだろう？


こんなんで・・・よく


好きだなんて言えるよな


つい　自信を失くしてしまう


麻美を好きでいる自信を・・・


「はぁ・・・」


「・・・朔哉君？」


声のする方を見ると　


麻美が心配そうな顔をしていた


「何？」


「えっと・・・どうしたのかな？って


思って・・・溜息してたから」


ドキン


もしかして　心配してくれたのか？


「いや・・・ちょっと考え事


ごめんな？」


なぜか謝ってしまった


少しだけど・・・調子が狂うな


「あの・・・何か悩んでるなら


言ってね？


話聞くぐらいなら・・・いいから」


「・・・ああ」


そう言いながら　麻美の顔が


赤いのがわかった